
【第81話】有酸素で筋肉は落ちる?—“干渉”を味方に変える合トレ設計
こんにちは、ジェマです。脂肪討伐日記、第81話!今朝の体重は94kg。脚の軽さと心拍の立ち上がりが良く、日中の集中も安定。今日のテーマはよく聞かれる疑問、「有酸素運動をすると筋肉は落ちるのか?」。答えは、やり方次第。確かに“干渉効果(インターフェレンス)”は存在しますが、時間・強度・順番・栄養を設計すれば、筋肉を守りながら脂肪は落とせる。今日はその実務的なレシピをまとめます。
本記事の内容
◆現在のステータス【2025年9月5日】
項目 | 数値 |
---|---|
身長 | 170cm |
体重 | 94kg(前日比:-0kg) |
BMI | 約32.5 |

今朝の体重計(2025年9月5日)
◆本日の食事&マクロ報告(合トレ対応メニュー)
食事 | 内容 | kcal | P | F | C |
---|---|---|---|---|---|
朝 | オートミール+ホエイ+バナナ+チアシード | 520 | 36g | 15g | 62g |
昼 | 鶏胸丼(玄米)+温玉+ほうれん草 | 700 | 60g | 18g | 78g |
夜 | サーモンソテー+玄米+グリーンサラダ(オリーブ油小さじ1) | 720 | 55g | 24g | 70g |
間食 | ギリシャヨーグルト+プロテインバー | 300 | 27g | 8g | 30g |
夜食 | プロテインシェイク+キウイ(有酸素後) | 220 | 25g | 2g | 28g |
合計:約2,460kcal、P=203g、F=67g、C=268g。今日は筋トレ→有酸素の順番予定のため、昼で炭水化物を仕込み、終了後は吸収の速いP+少量Cで回復最優先にしています。
◆なぜ「有酸素=筋肉が落ちる」と言われるのか?
- エネルギー赤字の拡大:食事が追いつかないほど長時間やると、回復資源が不足し筋合成が鈍る。
- シグナルの干渉:持久刺激(AMPK優位)が筋肥大シグナル(mTOR)を弱める“タイミング”がある。
- 機械的刺激の希釈:ランの着地衝撃や疲労で、翌日の高重量精度が落ちる。
- 睡眠コスト:夜遅い高強度有酸素は睡眠の質を下げ、間接的に筋合成を阻害。
ただし、これは設計不良の場合。順番・分離・強度・栄養を整えれば、体脂肪の削減と筋量維持は両立します。
◆筋肉を落とさず絞る“5原則”
- 順番は「筋トレ→有酸素」:筋出力を先に確保。どうしても逆順なら有酸素は短時間。
- 時間で区切る(分離):理想は6〜8時間空けるか、朝:有酸素/夜:筋トレで干渉を薄める。
- 強度×時間の最適点:Zone2(会話可能)30〜45分 or HIIT 8〜12分。長距離の“惰性LSD”は頻度を絞る。
- 週の合計を設計:Zone2合計150〜300分を上限目安。減量後半でも下半身高強度日の前後は休む。
- 栄養と睡眠:体重×1.6〜2.2gのたんぱく質/トレ前後の炭水化物/7〜8時間睡眠で回復を担保。
◆目的別:有酸素の“型”と使いどころ
目的 | 推奨メニュー | 頻度/時間 | ポイント |
---|---|---|---|
体脂肪を落とす | 傾斜ウォーク(5〜10%)or バイク | 週3〜5回 / 30〜45分 | 関節負担が小さく、翌日のスクワット精度を守る |
心肺と持久力 | テンポ走(LT付近)or インターバル | 週1〜2回 / 10〜25分 | 前後48hで脚トレを避けると干渉が少ない |
回復促進 | Zone1〜2のLISS | 脚トレ翌日に20〜30分 | 血流で代謝産物を流し、DOMSを軽減 |
時間がない日 | バイクTabata(20s×8) | 週1回 / 合計約4分 | 短いが心拍は上げる。筋トレとは日を分けると楽 |
◆タイプ別・一日の“並べ方テンプレ”
- 朝有酸素・夜筋トレ:
7:00 傾斜ウォーク30分 → 7:45 朝食(P中C中F低) → 18:30 筋トレ60〜80分 → 20:30 低脂質P+C → 23:30 就寝。 - 筋トレ直後にショート有酸素:
19:00 筋トレ70分 → 20:15 バイク15分(Zone2) → 20:35 シェイク+果物 → 23:30 就寝。 - オフ日のアクティブレスト:
午前に散歩40分 or サイクリング60分 → ストレッチ10分 → P高めで合成を支援。
◆フォーム&計測の小ワザ
- ランが苦手なら“傾斜ウォーク”:同じ心拍でも着地衝撃が小さい=筋ダメージが少ない。
- ケイデンス管理:バイクは80〜95rpmで膝に優しく、心拍を狙いに乗せやすい。
- RPE(主観的強度)で調整:Zone2=会話がぎりぎり続く。数字より体感を信じる日も必要。
◆ありがちなNGとリカバリー
- NG:脚トレ翌日に長時間ラン → 対策:代わりにバイクLISS20〜30分で血流回復。
- NG:空腹のままHIIT → 対策:バナナ半分やスポドリ少量で点火してから。
- NG:“毎日60分ジョグ”の惰性 → 対策:週1で強度を変える日を作り、残りは短く賢く。
◆Q&A(有酸素×筋トレ 編)
- Q:減量中はどれくらい有酸素を入れる?
A:まずは週150分のZone2から。体調が良ければ最大300分まで拡張、ただし脚トレ前後は薄めに。 - Q:HIITは筋肉に悪い?
A:頻度が高すぎると疲労が残る。週1回・合計10分以内なら脂肪燃焼のブーストとして有効。 - Q:有酸素は朝、筋トレは夜でOK?
A:OK。6〜8時間空くなら干渉は小さく、むしろ集中が続く。
◆開発に置き換える“負荷試験の設計”
有酸素は、開発でいえば負荷テスト。本番(筋トレ)直前に長時間の負荷テストを回すと、本番性能が落ちますよね。正解は、本番→短い負荷テスト、もしくは日を分ける。ログ(心拍・睡眠・体重)を見てスロットを調整するのがプロの運用です。
◆今日のまとめ
- 「有酸素で筋肉が落ちる」は設計次第。順番・分離・強度・栄養で干渉は抑えられる。
- Zone2 30〜45分か、ショートHIITを賢く配置。脚トレ前後は負荷を薄めて精度を守る。
- たんぱく質・炭水化物・睡眠を優先し、翌日の筋トレ品質を最優先指標にする。
◆次回予告
第82話では、予告していたテーマに戻り「食物繊維を武器に——血糖・満腹・腸内環境を同時に整える設計」を解説予定です。
◆本日のひとこと
「走り方ではなく、組み方が筋肉を守る。」
◆読者のあなたへ
あなたの有酸素、いつ・どれくらい入れていますか?順番や強度の工夫をぜひコメントで教えてください。それではまた、“干渉を味方にする毎日”でお会いしましょう!
――ジェマ
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